DARWINガイド
オーストラリアで “Top End”といえば、ダーウィンのこと。オーストラリア最北の都市であるダーウィンは、ノーザンテリトリーの州都です。晴れが多く乾燥しているのがこの地域の特徴。コンパクトにまとまっているダーウィンは、オーストラリアの先住民アボリジニの文化が多く残ります。ワイルドな自然がそばにあるダーウィンをあなたも好きになるでしょう!
◎ シドニーやメルボルンなどの都市部では体験できないことが、ダーウィンではできるでしょう。中には、都市の生活よりもワイルドな生活を好む人もいますよね。ダーウィンは、オーストラリアの野生的な自然や、アボリジニの文化が近くにある場所。そんな場所を求めていたらきっとここはあなたの場所です。
◎ ワニを見つけたり、釣りなどのウォータースポーツを楽しめたり、マングローブにハイキングに行ったり、オーストラリアならではの動物を観察できます。
◎ とても心地よい気候を楽しむことができます。今までワイルドなダーウィンを紹介しましたが、バー、パブ、ナイトクラブなどももちろんあり、週末に美しいテラスで楽しい時間を過ごせます。
◎ 多文化で活気がある街。自然やアボリジニの芸術がすぐそばにあり、日常に溶け込んでいます。都市部は発展を続けていますが、コンパクトで静か、リラックスできる雰囲気です。
◎ 街中の移動はバスが便利。その料金は他の都市と比べるととても安いです。
◎ あなたが自然や動植物を愛するなら、ダーウィンはぴったりの場所、飽きることはないでしょう!
◎ 砂漠を列車や4×4という砂漠を走れる車で横断できます。
◎ 日本人がほんとに少ない街。少し寂しい気もしますが、英語を使って様々な国の人とコミュニケーションを取れる良い機会ですね。
◎ 小さい街である分、求人があまりないです。根気強くレジュメ(履歴書)を配りましょう!
◎ オーストラリアの北端にあるダーウィン。ブリスベンやシドニーなどのオーストラリアの都市からかなり遠く、インドネシアやパプアニューギニアの方が近いです。
ダーウィンはどこにあるの?
ダーウィンは東ティモール海に面する、ノーザンテリトリーの州都です。ノーザンテリトリーの総人口の60%、約14万人の住民がダーウィンに住んでいます。日本で例えるなら東京都の郊外、多摩市と同じくらいの人口です。一方、シドニーやメルボルンなど、オーストラリアの州都の中では最も人口が少ない場所です。
ダーウィンの場所を想像するのは簡単!まず、オーストラリア大陸を思い浮かべて・・・北側(上の方)の左右真ん中にあります。隣国の東ティモールやインドネシアにとても近いので、オーストラリアへの玄関口として発展してきました。隣国の位置など詳しくは地図を見てみてください!
知っておきたい歴史もあります。1942年の第二次世界大戦中、オーストラリアに対する外国勢力からの最初で最大の被害がでた攻撃が、ここダーウィンでした。日本の戦闘機は湾と港の船を攻撃し、東ティモールとジャワに侵略する為のベースとして、連合軍がダーウィンを使用することを防ぎました。詳しいことは、ダーウィン軍事博物館で知ることができます。
戦後、復興が進んだダーウィンですが1974年、もう1つ悲しい出来事が起こります。サイクロン トレイシーによって街は荒廃し、再建が必要になりました。以来、発展を続けています。
ダーウィンの天気
ダーウィンはノーザンテリトリーの北端にあります。一年の半分以上が乾季で、乾燥した熱帯気候が特徴です。他の都市のように夏と冬など季節で分かれるのではなく、乾季と雨季に分かれます。最も暑い月は11月。乾季で晴れて暑い日が続きます!1月は特に沢山雨が降る季節なので、1日の日照時間は平均6時間です。
- 乾季は4月に始まり、10月に終わります。乾燥していて朝から夜まで気温が高いのが特徴です。21度〜32度の間になることが多いです。
- 雨季は11月に始まり、4月に終わります。特に12月から3月の間はモンスーンの雨や嵐が来ることがあります!でも、温度は高めで25度〜33度の間になることが多いです。
交通手段
ダーウィンには電車がありません!車での移動がメインの方法で、車社会。
とはいえ、車を買うのは安くはないし簡単ではありません。そんな方に!ダーウィンバスが提供する公共サービスのバスが、学生によく使われる交通手段です。現金でも支払いは可能ですが、Tap and Rideカードというカードで支払うのが便利。価格は都市部と比較するととても使いやすい価格で、3ドル支払ったら、そこから3時間は無制限で使用可能、1日の乗り放題券は7ドル、1週間の乗り放題券は20ドルです!
また、日本でいうタクシーのような乗り物Uberや、タクシーも街中で利用できます。
ダーウィンのお勧めシェハウスエリア
ダーウィンへの移動を考えてる時、思い浮かぶのは「ダーウィンのどこに住もう?」ですよね。ダーウィンはコンパクトな街で、全体的に住みやすいというのが簡単な答えです!学生に人気なエリアをまとめました。
ナイトクリフ
空港の北西にあり、ビーチの近くに位置しています。海岸の散歩なども楽しむことができ、リラックスしたライフスタイルが好きな人にオススメ。
ララケヤ
中心部に位置する雰囲気の良い、若い人が多い地域。
ファニーベイ
空港の西側にあり、ダーウィンの中でも活気のある地域。べステイズ・ビーチでのサンセットがオススメ。
スチュアートパーク
空港の南西にあり、住宅が並んでいて地元の人々が好んで住むエリアの1つ。
ダーウィンで参加したい!イベント特集♪
ダーウィンで参加できる最高のイベントをまとめました!イベントのほとんどが乾季の4月〜10月の開催です。お見逃しなく!
5月:ナイトクリフシーブリーズフェスティバル 家族みんなで楽しめるこの無料のフェスティバルでは、食事、芸術、ダンス、音楽の世界を楽しむことができます!
6月:グレンティフェスティバル ダーウィンに住むギリシャのコミュニティが開催するイベント。ギリシャの文化や食事、ワイン、音楽を楽しみましょう!
6月:India@Mindil グレンティフェスティバルに似たフェスティバルですが、これはインドのコミュニティが開催するイベント!小さい街ですが、多文化を楽しめるのもダーウィンの良いところ。
7月:テリトリーデー 毎年7月1日は、ノーザンテリトリーがお祝いムードに包まれる1日。街は花火や爆竹、音楽などとても賑やかになります!
7月:スピアグラスフェスティバル パインクリーの北西50キロにあるスピアグラスで開催され、「トップエンド」、ダーウィンのライフスタイルを祝います。スクリーンでの上映や、音楽、ビンゴ、オーガニック料理など、多くのアクティビティを楽しむことができます。
8月:ダーウィンフェスティバル 音楽、演劇、芸術、ダンスなどのアクティビティを18日間続くこのイベントで楽しむことができます!
8月:Darwin Lions Beer Can Regatta(ビール缶レガッタ)1974年以来、ミンディルビーチで開催されています。ビール缶でボートを作るアクティビティは、このイベントのハイライト!
行く前に知りたい!ダーウィンで気をつけること
- オーストラリア全体で言えることですが、オーストラリアの銀行に送金すると高い手数料が請求されます。Transferwiseを使用して、可能な限り最小限の手数料でオーストラリアの口座に送金しましょう。
- オーストラリアでは「トライアル」といって、仕事が本採用になる前にお互いマッチするかを確認する為、働く時間があります。これが無賃金だったらそれは違法!必ず、賃金が払われる場所で働くようにしましょう!
- ダーウィンが小さい街なので求人は多くはありません。応募する為にレジュメ(履歴書)を作成しますが、オーストラリアでは顔写真と性別欄は不要です!
- きれいなビーチや川辺があるからといって泳いでいると・・・ワニに出会います。そこが泳いで良い場所なのか、標識などで確認をしてから泳ぎましょう!
ダーウィンでのオススメスポット♪
オーストラリア北端の街、ダーウィン。決して大きいとはいえませんが、手付かずの自然や先住民アボリジニや移民の文化など、様々な魅力を楽しめる街です。
クロコサウルスコーブ
野生動物が好きなら、クロコサウルスコーブを要チェック!オーストラリア最大の海水に住むワニを観察し、世界最大のオーストラリア爬虫類展を見ることができます。
テリトリーワイルドライフパーク
自然の生息地で野生生物を見ることができます。ガチョウなどの鳥の群れ、魚などお見逃しなく。
ダーウィン軍事博物館
歴史に興味があるなら、ぜひ行ってみてください。オーストラリア海軍、陸軍、空軍が使った戦時中のアイテムや、日本も関係するダーウィンの歴史など、興味深い展示があります。
ミンディルビーチマーケット
エスニック料理、ストリートミュージックを楽しみ、魅力的な手作りのお土産や小物を購入できます。毎週日曜日と木曜日の夜の開催です。
ジョージブラウン・ダーウィン植物園
オーストラリア北部の植物や、モンスーン気候の森、マングローブを見ることができます。広いので迷子にならないように!
ノーザンテリトリー博物館・アートギャラリー
オーストラリア北部でみられる動物や爬虫類、鳥類の剥製、先住民アボリジニの文化やアート、歴史を学ぶことができます。
カカドゥ国立公園とリッチフィールド国立公園
ダーウィン中心地から車で片道4時間ちょっと。川や沼地にいる野生動物や壮大な自然、アボリジニが描いた岩画などを見ることができる自然保護区です!
ダーウィンと日本の時差
オーストラリアは広い国!国内でもいくつかのタイムゾーンがあるので、時差を考える時には、「州」と日本の時差を考える必要があります。タイムゾーンで考える時差の計算方法が分かれば、時差の計算が簡単です。
まず、ダーウィンはオーストラリアの北部にあって、ノーザンテリトリーに属します。ノーザンテリトリーのタイムゾーンはGMT + 9:30で、日本はGMT+9です。と言うことは、ダーウィンと日本は30分の時差があり、ダーウィンの方が30分進んでいることが分かります。
シドニーのあるニューサウスウェールズ州やメルボルンのあるビクトリア州はサマータイムがあります。でも、ダーウィンのあるノーザンテリトリー、クイーンズランド州、西オーストラリア州はありません。なので季節を問わず1年中、ダーウィンと日本の時差は30分です。ちなみにノーザンテリトリーが、日本との時差がオーストラリアで一番少ない地域です。