今回の記事では、2023年4月から2024年2月までの11ヶ月間のマルタとオーストラリア留学を終えた私が、準備期間からのこの1年間を振り返って、改めてどんな留学生活を送ったか、どんなことに気づいたかといったことをまとめて記事を書こうと思います!
これから留学を控えている生徒さんや、今実際に留学生活を送っているみなさんにとって、少しでもためになったら嬉しいです!
留学生活
私は計11ヶ月間の留学生活を過ごしました。
初めの2ヶ月間はマルタでの語学留学、残りの9ヶ月間はオーストラリアのブリスベンでのワーキングホリデー留学という2カ国留学を経験しました。マルタとオーストラリア、それぞれどんな風に過ごしたかお伝えしようと思います!
なお、留学に至った経緯は以前のブログ「【体験談】一度は諦めた海外留学、大学卒業後に実現させた体験」で記載しているので気になる方はチェックしてみてください!
マルタでの生活
ヨーロッパの地中海に浮かぶ小さな島国であるマルタでの2ヶ月間の語学留学から私の留学生活はスタートしました。私が渡航した時期は運も良く、日本人が私1人しかいないクラスで、クラスの5割はドイツ人、その他5割がフランス人やスイス人、イタリア人といったヨーロッパからの留学生が多い環境で、しっかりと集中して英語学習ができました。
マルタでまず感じたことは、「海がきれい!!」ということと「街並みが日本と全くちがう異世界だ!」ということです。
街は基本的に海に面しており、学校終わりに友達とビーチでのんびりしたり、海沿いのベンチでお昼寝したりしてました!
街は伝統的なカトリック文化が残る街並みで、海沿いに伝統的な街がそびえたっているという大変美しく異国間漂う、そんな場所でした。
そんな昼間の落ち着いた雰囲気とは一変、夜になると毎日のようにパーティーがあったり、週末の繁華街のメインの通りは歩けないほど人で溢れていたりと衝撃をうけました。(自分の周りでは朝の挨拶が「昨日パーティー行った?」になるぐらいでした笑)
そんなマルタで私にとって印象深かったことは、17歳や18歳という若さで「自分の人生についてしっかりと向き合っている友人が多かった」ということです。私の友人は17〜20歳ぐらいが多かったのですが、17歳という若さですでに将来やりたいビジネスや経済について真剣に学んでいたり、獣医になる夢を追いかけて高校生から頑張っていたり、プロのピアニストとして実際に活動していたりと、「人生」について若いうちから真剣に向き合っていました。
私も彼らと同い年の時期はどうだったかなと思い返すと、決してそんなことはなく、毎日同じような生活をただなんとなく過ごしていたなと思います。
そんな彼らの姿は、自分にとっていい刺激となったと同時に、5年後今の自分を思い返した時に同じ思いをしないように毎日を過ごそうと自分の人生の生き方に影響を与える、そんな経験となりました。
オーストラリアでの生活
そんなこんなで2ヶ月間のマルタ生活を終えた後、今度はオーストラリアの地で9ヶ月間のワーキングホリデー留学がスタートしました。
オーストラリアに到着する前は、「英語も全くできないわけじゃないし、仮の家を出る頃には仕事も家もぱぱっと決まっているだろう」そんな風に楽観的でした。しかし、実際に待ち受けていたのは、そんな思いとは真逆の大変な日々でした。
オーストラリアに着いてすぐに仕事探しや家探しを始めたもののうまくいかず、2週間が経つ頃には「家がないと仕事が決まらない、仕事がないと家が決まらない」、そんな状況にいよいよ焦り始めました。そこで、求人サイトに自分が出せそうな求人は全てだし、レジュメも出せそうな場所に片っ端から出しにいく、同時に新しい家も探しに空き時間に内見に行く、そんな生活をそこから2週間ほど続けました。
そして、とうとう到着から1ヶ月目が終わるというタイミングで、ちょうどスタッフに空きが出た店舗にて採用して頂くことができ、同時に家もそのタイミングで見つけることができました。
そんな初めの1ヶ月は、精神的にも身体的にもつらい時期でした。
しっかりと準備をしておくことの大切さ、諦めずに動き続ければなんとかなると身をもって感じました。
その後は、そこそこ忙しく仕事をしながらお金を貯めてオーストラリア国内を旅行したり、趣味のスケートボードやサーフィン、ゴルフに時間を使ったり、新しいことを初めてみたりと、オーストラリアらしいのんびりとした生活を送っていました。
そんな風にブリスベンで住んでいる中で一番良いなと思ったことは、自然と一緒にゆったりと生活できたことです。ブリスベンは良くも悪くも、東京やマルタに比べて誘惑が少なく、できることも少なかったため、夜早く寝て、朝早く起きる(鳥の声に起こされる)、朝からのんびり公園やカフェで時間を使う、友人と川沿いでのんびり音楽を聴きながら過ごす、そんなゆったりとした時間を過ごすことができました。そんな生活をしていたことで、無駄なことを考える時間も減り、心や時間に余裕が生まれた気がしました。今でもその時間は恋しいです。
しかし、そんな私も後悔していることがあります。その一つが、オーストラリアで学校に行かなかったことです。「ワーホリでも友達はいっぱいできるでしょ」と思っていたのですが、実際はそんなことはなく、学校に行っている友達と比べて一緒に遊べる友人を作る機会が極めて少なかったです。幸いにも趣味を通して今の友人と知り合うことはできたものの、マルタで学校に行っている時に比べて極端に出会いの数が少なかったです。友人が多ければ多いほど、なにかと頼ることができるし、精神的にも機会的にも有利に働くのは間違いないです!(もちろん関わる人が多いほどいい影響を受けたり学びになることも多くなりますしね、)もし学校に行くことを迷ってる方は行くことを絶対におすすめします!!
帰国して気づいたこと
日本よりオーストラリアやマルタの方が良いなと思ったこと
まず、日本に帰ってきてからオーストラリアやマルタの人々の生き方を改めて良いなと感じました。やっぱり日本の電車の中や街中は、顔が疲れていたり、皆が周りに気を遣いながら過ごしている感じがするなと感じました。
それに比べて特にオーストラリアの人たちは、ゆったりと時間を使っていて、仕事をしていても皆明るく過ごしているなと感じます。もちろん、時間感覚など含めてかなり適当だなと思うこともありますが(笑)
そのほかには、クリスマスやニューイヤー、週末などイベントを年齢関係なく皆が楽しそうにしていること、家族との時間を大切にしていることです。多くの人が、オンとオフがしっかりとしていて、遊ぶ時はしっかりとリフレッシュする姿は見ているこっちも楽しくなるような姿でした。それに、家族との時間を大切にしていて、学校を休んで家族で出かけたりする姿はとても良い文化であるなと感じました。
そんな人生に余裕のあるような生き方は自分にとってこれからの人生でも大切にしていきたいと思える姿でした。
そして何よりも、オーストラリアやマルタの「海」や「自然」、「野生動物」は今では一番恋しいものです。どちらの国も海が近く、何よりとっても綺麗でした。海辺でのんびりしたり、サーフィンしたり気軽にできた生活が何よりも恋しいです、、
もちろん海だけでなく、オーストラリアの雄大な自然は何度でも足を運びたいと今でも思います。街の中の大きな公園や、目覚まし代わりの鳥たちの声も今では恋しいものです。特に自分の住んでいたブリスベンは、街自体は小さいものの、まるで「森の中に街がある」そんなように感じるほど自然と街のバランスが良いなと感じていましたし、そこが好きなポイントでした。
オーストラリアやマルタより日本の方が良いなと思ったこと
反対に、日本の方がいいな(すごいな)と感じることは、まず日本のカルチャーです。特に日本のアニメや食事はどの国にいっても、どんな国の出身の人でも皆知っていて好んでくれていると強く感じました。同時に、国を代表するカルチャーとして、アニメや映画、食事、音楽、ファッション、車など幅広くあることは、マルタやオーストラリアにはない素晴らしいものであると感じます(ちなみにマルタのホストファザーはHONDAを神様のように崇めていました笑)。
次に感じることは、日本のインフラの素晴らしさです。日本の3分おきにかつ時間通りに運行する電車やバス、なおかつ路線や駅の多さは大変素晴らしいものだなと改めて感じました。オーストラリアやマルタでは、基本バスで移動していたのですが、なんと言っても時間にルーズすぎて日本に慣れていた私にはストレスになってしまうこともありました。特にマルタでは、定刻から普通に40分遅れたり、そもそも来なかったりと大変な思いをしたこともありました、、
そして何よりも良いなと感じることは、やはり日本にいる家族や友人との時間です。一年間という短い時間ではあったのですが、家族や友人と気軽に会えないような環境に移り住んで、彼らがいかに自分にとって大切な存在であったか痛感しました。もちろん、留学先で出会った友人やそこで経験した思い出も手放すことができない大切なものですが、いかに海外に住むことに慣れたとしても、やはりどこかしらで自分はその国では外国人であるとアウェーに感じる瞬間もありました。その点日本で過ごしている中で、やはり自分は日本人なんだなと居心地の良さは感じます。(その反面、知っていることばかりで刺激が少ないなとも感じますが、、)
(私は帰国してすぐに1年ぶりの温泉に行きました!富士山がとっても綺麗で感動です、、、)
留学前、留学中のみなさんに
最後に、現在留学を考えている方や、実際に控えている方、留学中のみなさんに向けていくつかお伝えさせてください。
まず、留学中の一年間はあっという間に過ぎていきます。全てが新しいことで、慣れない環境で目まぐるしく時間が過ぎていくと思います。そんな中で、辛いこともあると思いますが、そんな状況も振り返ってみれば笑って振り返れるようなことばかりです。なのでもし辛いことが起きたとしても、あまり深く考えずに、そんな状況でも楽しんで気軽に捉えてみてください。
次に、留学しようか迷っていたり、留学前で不安を感じたりしている方に、「来てしまえばなんとかなる!」この考え方は本当です!英語を含めて、どうしても初めは不安を感じるかもしれません。しかし実際のところ来てしまえば大概のことはどうにかなります。その不安や悩みなんて気づく頃には忘れているものです。それ以上にもっと楽しいことや刺激的な経験が留学には待っています。なので勇気を出して一歩目を踏み出してみましょう!!
最後に、「過去の自分だったらこんなことしなかった!」そんな経験をたくさんしましょう!留学の出発日に家の玄関を出た瞬間から、あなたは昨日までのあなたとは別人です。もちろん、せっかくの一年間、やりたくないことをしてる時間はもったいないです。少しでもやりたいと思ったことを全部やってみましょう!それができるチャンスなのが留学という存在です。それにやりたいと思ってやったことで後悔することはないと自分は信じています。新しいことの積み重ねは自分にとっての成長や自信に繋がります。きっと気づいたころには過去の自分から何倍も成長した自分になっているでしょう!
なんとなく留学生活を送るのではなく、1日1日を可能な限り大切に、新しいことに使ってみてください!
最後に
今回は私が経験した留学生活とその気付きをお伝えさせていただきました!この一年間は自分の人生の中でも本当に充実していて、宝物になりました。この経験をきっかけに将来のキャリアに海外の選択肢も強く出てきたのも事実です。
そんな私の人生を変えた「留学」を次はあなたのストーリーではじめましょう!
勇気のある一歩が大きく人生を変える、そんな経験を!次はあなたの番です!